
「美白化粧品ってふつうの化粧品となにが違うの?」
化粧品を選ぶ時、そんな疑問をもったことはありませんか?
この記事では
- 美白化粧品とふつうの化粧品の違い
- シミができるプロセス
- 美白有効成分の種類とはたらき
について、解りやすく解説します。
この記事を読めば化粧品を選ぶとき、より自分に合ったものを選ぶことができるようになります。
【美白化粧品】とは一体なにものなのか?
くわしく見ていきましょう!

記事を書いた人➔ミライ
日本化粧品検定1級・男性・44歳。美白化粧品専門サイトの管理人。美白化粧品のレビューや成分解説をメインに記事を公開している。
●ツイッター(X)で美容情報を毎日発信中→twitter.com/A_A_mirai
まずは結論から
最初に結論から申し上げます。
- 美白化粧品とは、厚労省が認めた【美白有効成分】の入った化粧品
- シミは肌を守るために段階を経てつくられていく
- 美白化粧品は、シミができる前に途中でブロックするのがお仕事
美白化粧品って?

美白化粧品とは【美白有効成分を配合した化粧品】のことを指します。
この説明だと「美白有効成分ってなんなの?」という疑問が沸きますよね。
美白有効成分について解説していきましょう。
【美白有効成分】とは厚労省がシミへの効果を認めた成分
美白有効成分とは簡単に言うと厚生労働省が【シミの予防に効果がある】と認めた成分のこと。「トラネキサム酸」や「ビタミンC誘導体」など現在20種類ほどの美白有効成分が存在します。
美白有効成分として厚生労働省に認めてもらうには、長期間の研究や費用がかかるため簡単ではありません。そんな厳しい条件をクリアしたのが現在認められている20種類の美白有効成分。
シミが気になる方はぜひ活用していただければと思います。
【美白化粧品】とは美白有効成分を配合した化粧品
美白化粧品の定義は【美白有効成分を決められた量配合して審査をパスした化粧品】
ポイントは化粧品ごとに厚労省の審査をパスしなければならないこと。美白有効成分を配合していたとしても、審査を通らなければ【美白化粧品】として販売することはできません。
そのため認可されている美白有効成分が配合されているのに【一般化粧品】として販売されているものも数多くあります。
理由としては
- 有効成分が規定量入っていない
- 逆に規定量より多く入っている
- 規定量ちゃんと入っているが、申請していない
といった理由が考えられます。
美白化粧品は【医薬部外品】
化粧品の分類は
- 一般化粧品
- 医薬部外品
の2種類あり、美白化粧品は【一般化粧品】よりも効果が期待できる【医薬部外品】に分類されます。
【一般化粧品】はどの成分をどのくらい配合するなどのルールは決められておらず、メーカーが自由に配合量を決めることが可能。そのため「ビタミンC誘導体配合!」と大きく表記されていても、実は少量しか配合しておらず実際の効果はほとんどない場合もあります。
一方【医薬部外品】は厚生労働省が審査し「効果がある」と認められた有効成分を決められた量配合しているので、一般化粧品よりも確実性は高いと言えます。
「じゃあ一般化粧品より医薬部外品のほうが絶対に効果高いんだね!」
と思われるかもしれませんが、そうとも言い切れないのが難しいところ。
一般化粧品は配合量が自由なので、効果のある成分をたくさん配合することも可能。そのため医薬部外品よりも高い効果を発揮する一般化粧品もあります。
ただそれをパッケージや配合の成分表示だけで見抜くのはプロでないと難しいので、やはり【医薬部外品】の化粧品の中から選ぶのがおすすめです。
「医薬部外品を選べばいいのはわかったけど、見分ける方法はあるの?」
パッケージを見るとどこかに【医薬部外品】の表記はありますが、大体が小さく隅っこに書かれているので見つけるのが面倒ですよね。そこで簡単な見分け方をお教えします。
それは 名前に【薬用】とついてる化粧品を選ぶこと。商品名に「薬用」とつけられるのは【医薬部外品】のみ。
また【美白】という表記も【医薬部外品】にしかつけられません。
美白化粧品の場合はほとんどが「薬用 美白~~」という商品名になっていると思うので、そこを見て判断すれば間違いありません。
【薬用】や【美白】と表記されている美白化粧品を選ぶのがおすすめです。
美白化粧品でシミを消すことはできません
美白化粧品という名前から「これを使えばシミが消える!」と思われがちなんですが、そうではありません。
なんだか騙された気分になりますよね。美白っていうからシミが消えて肌が白くなるのかと思ったらそうじゃないという。
実際私も「これを使えばシミが消えるのかぁ」と最初は思っていました。
ここで美白化粧品の「美白」という言葉の意味を知っておきましょう。
美白化粧品の目的はあくまで【予防】
そのため美白化粧品の【美白】は「シミができないようにする」という意味です。すでにできてしまったシミを消すことが目的ではありません。
なぜシミを消すことを目的にせず、予防にとどめたのでしょうか?
理由は【副作用のリスクが高まるから】
シミを消すには強い効果の成分を入れることになります。シミを消すほど効果の高い成分を配合すると、肌への刺激や白斑などのリスクが高まるので【医薬品】扱いとなり店頭で販売することが難しくなります。
そういった理由から美白化粧品は予防レベルで抑えてあるということです。
美白化粧品でシミが増えるのをふせぐ
「じゃあ美白化粧品って使ってもあまり意味ないの?」
いえいえ、そんなことはありません。
美白化粧品を正しく使えば、これから出てくる予定だった数多くのシミを防ぐことができるからです。すでにシミが出始めている方は予防としてとても有効。まだシミが気にならない方も、これから出てくるシミを未然に防ぐことができます。
シミは一度定着してしまうとレーザーなどの処置が必要となるため、時間も費用もかかってしまいます。美白化粧品を活用しシミをしっかりと予防していきましょう。
「でも… シミはもうできちゃってるし…」
そんなお悩みをお持ちの方は、レーザーでまずシミを消してから美白化粧品を活用しましょう。おすすめは【アートセルクリニック】です。
●アートセルクリニックをおすすめする理由
- 気になる痛みやダウンタイムがほとんどない
- 最新鋭ピコレーザー機を導入
- 業界標準よりも低価格でコスパもグッド
ピコレーザーは従来のシミ消しレーザーに比べ、痛みやダウンタイムが大幅に軽減されています。それでいて効果は従来よりもアップしている優れもの。まさに最新鋭のシミ消しレーザーと言えるでしょう。
●選べる3つのコース
- シミをポイントで除去する【ピコスポット】
- 肝斑・くすみ・シミをまとめてケアできる【ピコトーニング】(全顔)
- ニキビ後の凹凸、毛穴や小じわを改善する【ピコフラクショナル】
①アートセルクリニックの[ピコスポット]は1cm単位 \11,000
他の美容クリニックはどこも1mm単位なので、アートセルクリニックは大きめのシミを消したい方に適しています。
「シミが大きくなっちゃった…」
という方はアートセルクリニックがお得です。
②肝斑やくすみ、シミをまとめて治療する[ピコトーニング] \16,500(初回12,800)
シミ以外にくすみや肝斑も気になるという方におすすめのコースです。
一回で5万円かかるクリニックもある中、アートセルクリニックは16,500円と良心的価格設定。
しかも初回は割引価格の12,800円です。私個人的にはこのピコトーニングコースが顔全体をケアできるのでイチオシですね。
③肌の凹凸や毛穴が気になるなら[ピコフラクショナル] \19,800 (初回15,800)
シミよりも毛穴やニキビの跡をどうにかしたいという方におすすめです。
※料金は変更となる場合がありますので、公式サイトでご確認をお願いいたします
お肌の悩みが消えれば、鏡を見るのが楽しみになりますよ。
★料金などの詳細は公式サイトでご確認ください
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シミはどうしてできるの?

シミの原因は様々ありますが代表的なのは
- 日光による紫外線
- 肌への摩擦による刺激
この二つが大きな原因と言われています。特に紫外線は一番シミを作りやすい刺激なので気を付けなければなりません。
紫外線などにより刺激を受けると肌はダメージから守ろうとして、黒い色素である【メラニン】を作り出します。
これが色を濃くしながら肌の表面に出てくることでシミとなりますが、通常は肌の生まれ変わり(ターンオーバー)効果でシミは肌から垢として剥がれ落ち、やがて消えていきます。
しかし紫外線を浴びる量が多かったり、加齢によってターンオーバーの進みが悪くなるとシミが定着してしまい消えなくなる場合も。
この【シミが定着する】のを未然に防ぐのが【美白化粧品】の役割なのです。
シミが作られるプロセス
シミの原因は主に紫外線。肌は紫外線等によるダメージから肌を守るためにメラニンを作ります。メラニンは色を黒くしながら肌表面に現れ、そのまま定着することで【シミ】となり消えることなく残り続けてしまいます。
ここからは肌が紫外線を受けてからシミが肌表面に定着するまでの過程(プロセス)を見ていきましょう。
ステップ① メラニンを作れ!
紫外線などの刺激を受けると、肌を守るために「メラニンを作れ!」という指令が発動されます。
これを
①【メラニンの生成指令】といいます。
肌を守れ! メラニンを作るのだー!
ステップ② 【チロシナーゼ】がメラニンを育てる
「メラニンを作れ」と命令が下ると、チロシナーゼという酵素が一生懸命がんばってメラニンの元となるチロシンを育てていきます。
これを②【チロシナーゼ活性化(成熟化)】といいます。
チロシンちゃん いいシミに育つのよ…
ステップ③ チロシンは黒く育ちメラニンへ成長
チロシンはチロシナーゼのがんばりで酸化し、その黒さを増していきます。そして立派なメラニンに。
シミを防ぐにはチロシンの酸化を止めて黒いメラニンにさせないこと。
この酸化を止めたり遅らせることを③【メラニン色素の還元】といいます。
やっほー! メラニンになったよー!
ステップ④ シミが肌の表面に定着
肌の奥で作られたメラニンは表面へと出てきます。ついにシミがその姿を現すのです。
でも大丈夫。ターンオーバーが順調に進めば、出てきたシミも自然と薄くなりやがて消えていきます。これを④【メラニンの排出効果】といいます。
ただし、それはあくまでターンオーバーが順調に進めばのはなし。順調に進まなければ残念ながらシミは肌の表面という土地に永住権を獲得してしまいます。
ここがわたしのパラダイス…
簡単ではありますが、これがシミの作られるプロセスとなります。
美白化粧品のはたらき

上記の「シミが作られるプロセス」では
- メラニンの生成指令
- チロシナーゼ活性化(成熟化)
- メラニン色素の還元
- メラニンの排出効果
この4つのステップにわけて紹介しました。
美白化粧品はこの①~④のどれかに効果を発揮することで結果的にシミができるのを予防しています。
では美白化粧品がどんな働きでシミを防いでいるのか確認していきましょう。
① 命令を阻止せよ!
紫外線等で刺激を受けると「メラニンを作れ!」という命令が下るとお話ししましたね。美白化粧品にはこの命令をストップして、そもそもシミを作らせないという作用のものがあります。
これを①【メラニンの生成指令の抑制作用】といいます。
美白有効成分の中では、トラネキサム酸やTXCなどがそれに当たります。
トラネキサム酸配合のおすすめ化粧水
参考価格:約1,000円
美白有効成分「トラネキサム酸」と炎症を抑える「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合した優秀な化粧水。敏感肌でも使いやすい構成で、しかも低価格なので試してみる価値ありですよ。
白潤プレミアム化粧水について詳しく知りたい方はレビュー記事もご覧ください↓
➡白潤プレミアム化粧水 しっとりとノーマルの違いをレビュー【白潤との違い・イプサと比較】【口コミ】
② チロシナーゼをブロック
「メラニンを作れ!」と指令が下っても、メラニンを作るには【チロシナーゼ】ががんばって働かないとメラニンが作れません。
美白化粧品には【チロシナーゼ】をサボらせることでメラニンを作らせないという作用のものがあります。
これを②【チロシナーゼ活性化、成熟化阻害作用】といいます。
美白有効成分の中ではエラグ酸やコウジ酸、4MSKなどがそれに当たります。
4MSK配合のおすすめクリーム
参考価格:約2,000円
高級な化粧品にのみ配合されていた4MSKを、唯一プチプラ価格で試すことができるクリーム。シミに対する効果は他の美白有効成分より強めですが、その分刺激も感じやすいので敏感肌の方は避けたほうが無難です。
スペシャルジェルクリームについて詳しく知りたい方は解説記事をご覧ください↓
➡【口コミ】アクアレーベル スペシャルジェルクリームの使い方や成分を解説!実際に使ってレビューしました。
③ 黒いメラニンは作らせない
チロシンが黒いメラニンへと育つにはチロシナーゼがせっせと働き、どんどんチロシンを酸化させなければなりません。酸化をすればするほどチロシンは黒くなり、メラニンと変わっていきます。
逆に言えば酸化させなければシミにならないということ。
酸化をストップさせてメラニンを作らせないことを③【メラニン色素の還元作用】といいます。
美白有効成分の中でこの作用をもっているのはビタミンC誘導体、ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)などです。
ビタミンC誘導体が2種類も試せるおすすめ化粧品
5種類あるビタミンC誘導体の中で特におすすめの「ビタミンCエチル」と「VC-IP」を両方試せるセットです。敏感肌でも使いやすい構成になっており、成分も申し分ありません。おすすめです。
④ シミができても、急げば間に合う
チロシンが酸化し続けて残念ながらシミができてしまった…。
でも大丈夫。
シミは肌がターンオーバーすることで通常は定着せずに消えていきます。
これを④【メラニンの排出効果作用】といいます。
しかし加齢などによりターンオーバーが遅くなるとメラニンがうまく排出されなくなる場合も。こうなるとシミが肌に定着し、消えなくなってしまうのです。
美白有効成分には ④【メラニンの排出効果作用】を強めてシミを定着させないよう働いてくれるものがあり、エナジーシグナルAMPやデクスパンテノールWなどがそれに当たります。
デクスパンテノールW配合のおすすめ美容液

現存する美白有効成分の中で、もっとも新しい成分「デクスパンテノールW」を配合した美容液。肌表面に出現したシミを分解するという他の美白成分とは一線を画す作用を持っています。本気でシミ対策をしたい方向けの美容液と言えますね。
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美白有効成分一覧
美白化粧品の有効成分は
①【メラニンの生成指令の抑制作用】
②【チロシナーゼ活性化、成熟化阻害作用】
③【メラニン色素の還元作用】
④【メラニンの排出効果作用】
このシミができる4つのステップのいずれかに作用してシミができるのを防ぎます。
ではここで現在厚生労働省に認可を受けている20種類の美白有効成分をまとめて紹介したいと思います。
成分別にくわしく知りたい方は専用の記事をどうぞ↓

※名前をタップすると、解説記事にとびます。
承認年 | 名前 | 主な作用 |
詳細不明 | プラセンタエキス | ② チロシナーゼ阻害 |
詳細不明 | アスコルビン酸 | ③ メラニン色素還元 |
詳細不明 | ※リン酸 L-アスコルビルマグネシウム | ③ メラニン色素還元 |
詳細不明 | ※リン酸 L-アスコルビルナトリウム | ③ メラニン色素還元 |
1989 | コウジ酸 | ② チロシナーゼ阻害 |
1990 | アルブチン | ② チロシナーゼ阻害 |
1994 | ※アスコルビルグルコシド (L-アスコルビン酸 2-グルコシド) | ③ メラニン色素還元 |
1997 | エラグ酸 | ② チロシナーゼ阻害 |
1998 | ルシノール (4-n-ブチルレゾルシノール) | ② チロシナーゼ阻害 |
1999 | カモミラET | ① メラニン生成指令抑制 |
2001 | リノール酸S | ② チロシナーゼ阻害 |
2002 | トラネキサム酸 | ① メラニン生成指令抑制 |
2003 | 4MSK (4-メトキシサリチル酸カリウム塩) | ② チロシナーゼ阻害 |
2004 | ※ビタミンCエチル (3-O-エチルアスコルビン酸) | ③ メラニン色素還元 |
2004 | エナジーシグナルAMP (アデノシン一リン酸二ナトリウム OT) | ④ メラニン排出 |
2005 | マグノリグナン (5,5′-ジブロピル-ビフェニル-2,2′-ジオール) | ② チロシナーゼ阻害 |
2007 | ※VC-IP (テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルEX) | ③ メラニン色素還元 |
2007 | ニコチン酸アミド (ナイアシンアミド) | ③ メラニン色素還元 |
2009 | TXC (トラネキサム酸セチル塩酸塩) | ① メラニン生成指令抑制 |
2018 | デクスパンテノールW (PCE-DP) | ④ メラニン排出 |
※の成分は【ビタミンC誘導体】と呼ばれるもの。
メラニンは黒くならないわ…
わたしが止めるもの…
シミができるプロセス まとめ
ではここでまとめといきましょう。
- 美白化粧品とは、厚労省が認めた美白有効成分の入った化粧品
- シミは肌を守るために段階を経てつくられていく
- 美白化粧品は、シミができる前に途中でブロックするのがお仕事
【美白有効成分】と言ってもその数は20種類あり、それぞれに個性がある成分ばかりでしたね。
美白化粧品は数多く存在しますが、その中にあなたに合うアイテムが必ずあります。当サイトを参考にぜひピッタリの美白化粧品を見つけてくださいね。素敵な出会いがあることを願っています。
今回は以上となります!お読みいただきありがとうございました♪

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2023年9月24日更新