美白化粧品の選び方
あなたにぴったりの美白アイテムを見つけよう
厚労省が認可した美白成分を解説 PR

幻の美白成分「マグノリグナン」と「ロドデノール」について解説!【白斑リスク】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
ホオノキの花

美白有効成分は現在約20種類あります。

美白有効成分とは厚生労働省が「シミの予防に効果がある」と認め、承認した成分のこと。
その中に現在はもう販売していなかったり、認可を取り消されてしまった成分があります。

それが【マグノリグナン】【ロドデノール】

販売終了がマグノリグナン、認可取り消しがロドデノールです。
なぜこれらの美白成分が販売終了や認可取り消しになったのか

今回は美白化粧品市場を大きく揺るがした「白斑問題」について解説したいと思います。

一度厚労省に認可されたはずなのに、いったい何が起きたんでしょうか…

マグノリグナンはなぜ販売終了に?

マグノリグナンは2005年に美白有効成分として認可されました。
【マグノリグナン】というのは愛称として使用されています。

全成分表示名は【5,5′-ジブロピル-ビフェニル-2,2′-ジオール】
パッケージの成分表示ではこの長い名前で記載されてます。

マグノリグナンはホオノキに含まれる成分をもとに開発されました。シミをふせぐメカニズムは、シミを作るのに必要なチロシナーゼという酵素の働きをジャマすることでシミを作らせないという方法。

厚労省に美白効果があると認められましたが販売終了となり、現在はマグノリグナン配合の化粧品を手に入れることはできません。

なぜ、販売中止になったのか?

それはマグノリグナンを開発した会社が新たに開発した別の美白有効成分【ロドデノール】に副作用が出てしまったことが原因と言われています。

幻のロドデノール

白樺の木

ロドデノールは、白樺の樹皮などに含まれる成分をもとに開発された美白有効成分。
2005年に認可されたマグノリグナンの3年後、2008年に厚労省に認可されました。

ロドデノールはシミの赤ちゃんである【チロシン】と、チロシンを育てる酵素の【チロシナーゼ】が結合するのを阻害し、シミが作られるのを防ぎます。

順調に販売を続けていましたが、認可から4年後の2012年10月「肌がまだらに白くなる【白斑症状】が発症している」と皮膚科医から開発したカネボウ化粧品に報告があがりました。

当初開発企業の担当者は「化粧品による症状ではない」と発表し特別対応をとることはしていませんでした。しかし7カ月後の2013年5月

再度白斑症状の報告があげられたことで、開発企業は本格的に調査を開始。
調査の結果、ロドデノール配合化粧品が白斑症状の原因であることを認め同年7月4日「配合化粧品を自主回収する」と発表しました。

白斑症状の発症者はこの記事執筆時点で19609人と発表されています。(2023年7月31日時点)
約2万人弱の方が被害に遭い、開発企業とその親会社は保証や賠償に追われることとなります。

美白有効成分としてのロドデノールは幻となってしまいました。

美白化粧品のその後

開発企業はこのロドデノール問題を受け、すでに認可を受けていたマグノリグナンの販売を自主的に終了させました。

マグノリグナンに白斑などの副作用報告はあがっていませんでしたが、シミをふせぐ働きがロドデノールと似ていたこともあり、同じような副作用が出ることを懸念して販売を終了したと思われます。

10年間、新たな美白有効成分がうまれない

ロドデノールは厚生労働省が安全性を認め承認したにもかかわらず、白斑という大きな副作用を出してしまいました。厚労省は二度とこのような問題を起こさぬよう、美白有効成分の承認基準を厳しく設定。

その結果2009年以降、10年ものあいだ新規での承認がされず

「もう新しい美白有効成分は生まれないかもしれない…」
と業界では囁かれていました。

しかし2018年、ポーラが開発した【デクスパンテノールW】がこの厳しい審査をくぐりぬけて新たな美白有効成分として認可。化粧品業界の嬉しいニュースとなりました。

デクスパンテノールWの解説↓
➔奇跡の美白有効成分「デクスパンテノールW」がシミ対策の常識を変えた【PCE-DP】

デクスパンテノールWアイキャッチ画像
【効果は?】美白成分「デクスパンテノールW」(PCE-DP)について解説 おすすめ化粧品も紹介【パンテノールとの違いは?】約10年ぶりに新規の美白有効成分として承認された「デクスパンテノールW」(別名:PCE-DP)の特徴や効果について解説しております。 おすすめの配合化粧品も紹介。...

デクスパンテノールW承認から5年。新たに美白有効成分が承認

デクスパンテノールWの承認された後、また美白有効成分の承認というニュースはなく5年が経過しました。

「もう美白有効成分は生まれないかもしれない…」

美容業界ではそんな空気が流れていたさなか、2023年10月に嬉しいニュースが。

【グリチルレチン酸ステアリルSW】が美白有効成分として承認!!

この承認によって、これからも美白有効成分は生まれるだろうという希望の光が見えたのです。

ミラオ先生
ミラオ先生

これからどんな美白有効成分が誕生していくのか…
楽しみでしかたありません!!


20種類の美白有効成分を解説↓
➔美白有効成分21種類をまとめて解説!

マグノリグナンとロドデノール まとめ

ロドデノールは事実上の認可取り消しになり、その影響でマグノリグナンも販売終了。美白化粧品を愛する当サイトとしては本当に悲しい出来事でした。

しかしデクスパンテノールWグリチルレチン酸ステアリルSWが可能性を見出してくれたおかげで、これからはより安全でより効果のある美白化粧品が生まれることでしょう。

当サイトは美白化粧品開発メーカー様を心より応援しています!
がんばれー!!

★おすすめの記事

美白マニアが肌タイプごとに美白化粧品をチョイス!

肌タイプ別美白化粧品12選 アイキャッチ
肌タイプ別美白化粧品12選!【乾燥肌・脂性肌・ニキビ肌・敏感肌】効果のある美白化粧品はどれ?美白マニアが解説乾燥肌、脂性肌、敏感肌と肌タイプは人それぞれ違います。スキンケアアイテムは肌タイプにあったものを選ぶことが大切。今回は美白化粧品マニアが肌タイプ別に最適な美白化粧品をご紹介いたします。美白化粧品の特徴などもわかりやすく解説しております。...

Xで美容情報を毎日発信中twitter.com/A_A_mirai

2024年4月18日更新