【エラグ酸】はイチゴやラズベリーなどのベリー系のフルーツに含まれる天然のポリフェノール。糖尿病やがんの予防など成人病対策効果があります。
中性脂肪を抑える効果や老化予防効果もあることから、美容サプリやダイエットサプリに配合されることも。様々な効果のあるエラグ酸ですが、なんと美白有効成分として厚生労働省に認可されています。
食べるだけでなく、化粧品に配合して美白効果を得ることもできる優れた成分…それがエラグ酸。今回は美白有効成分としてのエラグ酸にスポットを当てて、わかりやすく紹介したいと思います。
エラグ酸はシミやシワ、肝斑にも効果がある優れた成分です。
おすすめの化粧品紹介もありますのでお楽しみに♪
記事を書いた人:ミラオ 日本化粧品検定1級。美肌成分研究家。46歳。「10歳若く見られる」をテーマに情報発信中。美白化粧品を中心としたスキンケア商品の解説メディア運営しています。 |
●Xで美容情報を毎日発信中→https://x.com/A_A_mirai
エラグ酸の効果や、肌への刺激は?
エラグ酸は
- どのくらい効果が期待できる?
- 肌への刺激はあるの?
などをわかりやすく表にしました。
※当サイト調べ基準 評価はS・A・B・C・Dの5段階
有効成分名 | エラグ酸 |
別名 | 別名なし |
シミ予防効果 | A (高め) |
肌への刺激 | A (やや強め) |
開発メーカー | 三省製薬 |
エラグ酸はシミ対策としての効果は高い反面、肌への刺激も強めなので肌の弱い方は注意が必要な成分です。シミ対策以外の効果もあるのが特徴。
詳しくは記事の続きをお楽しみください。
エラグ酸はどんな人におすすめ?
エラグ酸配合の化粧品はこんな人におすすめです☆
- シミやシワが気なる方
- 30代以降の女性
- 肝斑の気になる方
エラグ酸の美白効果
【美白効果】とはシミができないよう予防することを指します。
シミができるプロセスは↓
- 「メラニンをつくれ!」と指示がでる。
- 【チロシナーゼ】という酵素がメラニンの赤ちゃんを育てる。
- 赤ちゃんが育って黒くなっていく。
- 肌の表面にでてきて【シミ】として定着する。
エラグ酸はこの4段階で②の【チロシナーゼ】という酵素がメラニンの赤ちゃんを育てるというプロセスで働きます。
メカニズムとしては、チロシナーゼが働くのに必要な銅イオンをエラグ酸が奪うことで、メラニン生成を抑制するという作用です。
肝斑にも効果あり
ひとことでシミと言っても実は色々種類があります。一般的にシミと呼ばれているのは【老人性色素班】(ろうじんせいしきそはん)と言いますが、これとは別に【肝斑】(かんぱん)というものも存在します。
肝斑というのは目の周りや頬骨付近に左右対称であらわれるシミのこと。30代以降の女性に発生する場合が多いことから、女性ホルモンが影響していると考えられています。
エラグ酸はこの【肝斑】にも効果があることがわかっています。
エラグ酸で老化予防
エラグ酸には高い抗酸化作用があります。身体は年齢とともに【酸化】していきますが、この【酸化】が老化を早めると言われています。
エラグ酸は酸化を予防する効果があるので、老化が原因のシミやシワ予防にも効果が期待できます。
エラグ酸のメリット・デメリット
★メリット
- 高い美白効果
- 肌の老化予防も期待できる
- 女性に多い肝斑のケアも可能
★デメリット
- 敏感肌だと刺激を感じる場合あり
- 配合されいてる商品が少ない
エラグ酸は数ある美白有効成分の中でも上位に入るほど、シミへの効果が高い成分です。
効果が高い分肌への刺激も出やすいため、敏感肌の方は注意が必要。シミだけでなくシワやたるみといった年齢肌のケアや、30代以降の女性に多い肝斑にも効果が期待できます。
残念なのは配合されている化粧品が少ないため、選択肢が限られてしまう点。
今後に期待ですね。
シミをこれ以上増やしたくないという方におすすめ。
お肌が敏感な方は要注意ですね。
【エラグ酸】配合 おすすめ化粧品
ではここからは【エラグ酸】を配合した化粧品を紹介したいと思います。
DHC エイジアホワイトエッセンス
出典:Amazon
DHCが販売しているエラグ酸配合の美容液。
エラグ酸以外にも美白有効成分であるアルブチンも配合。その他にもオウゴンエキスなど良質な成分を多数配合した、文句なしの美容液です。
大人気商品なので知ってる方も多いと思いましたが、エラグ酸配合化粧品ならこれは外せないので紹介させていただきました。
※オウゴンエキスは抗菌、収れん、保湿、紫外線吸収など様々な作用がある成分です
ヴィトワ トリプルホワイトエッセンス
出典:Amazon
VITOWA(ヴィトワ)が販売している美容液です。
美白有効成分としてエラグ酸とビタミンC誘導体のダブル配合。さらに血行促進効果のあるビタミンE誘導体も配合されています。
その他にも抗酸化作用のあるハマナスエキスや、保湿や肌荒れ防止効果のあるシャクヤクエキスなどの植物エキスも配合。
シミの原因は「紫外線」 おすすめの日焼け止めをタイプ別に紹介
エラグ酸のような強力な美白有効成分であっても、完全にシミができるのをふせぐことはできません。
シミをふせぐには原因である「紫外線」をブロックするのが重要。
日焼け止めで紫外線をふせぎ、美白アイテムでスキンケアするのがもっとも有効なシミ対策です。
日焼け止めって数が多くてどれを選べばいいのか迷うなぁ…
ご安心を。日本化粧品検定1級で美白マニアの私が、タイプ別に厳選しておきましたよ♪
エラグ酸は【ライオン】の研究で生まれた
美白有効成分としてのエラグ酸は、あの歯磨き粉や洗剤等の日用品で有名な【ライオン】が約10年もの研究の末開発に成功。ベリー系の果物にエラグ酸が含まれている事は知られていましたが、その含有量は多くなく化粧品に配合するにはコストが高くなりすぎてしまうのがネックでした。
そこでライオンは世界中の植物を調べ上げ、ついに南米ペルーに生成するマメ科の植物
「Tara」(タラ)に多くのエラグ酸が含まれていることをつきとめました。このTaraに含まれるエラグ酸をもとに研究を重ね、ついに1996年厚生労働省に美白有効成分として【エラグ酸】が承認されたのです。
●エラグ酸以外の美白有効成分はこちら↓
➔【一覧あり】シミに効く美白有効成分21種類をまとめて解説!
【エラグ酸】解説 まとめ
エラグ酸は抗酸化作用があるので、年齢によるシミやシワ対策にもってこいの成分でしたね。肝斑が気になる方にもおすすめです。
今回紹介したエラグ酸配合化粧品は、なるべくお求めやすい価格帯のものを選びましたので
もしよかったら試してみてください。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
★おすすめの記事
美白マニアが肌タイプごとに美白化粧品をチョイス!
●Xで美容情報を毎日発信中→https://x.com/A_A_mirai
2024年8月17日更新