「美白化粧品 色々ためしたけど、なんだかどれもイマイチだったなぁ…」
今回紹介するデクスパンテノールW(別名:PCE-DP)は、今までの美白化粧品とはシミに対するアプローチが全然違う新しい成分です。
約10年新規承認のなかった美白有効成分という厚い壁を、ついに破ったのがこの【デクスパンテノールW】
今回はデクスパンテノールWの特徴や効果の解説、おすすめ配合化粧品の紹介をしていきます。
★デクスパンテノールWの効果は?
★パンテノールとデクスパンテノールWの違いは?
★デクスパンテノールW配合の商品を教えて!
今までの美白化粧品では満足いかなかった方におすすめです♪
記事を書いた人:ミラオ 日本化粧品検定1級。美肌成分研究家。46歳。「10歳若く見られる」をテーマに情報発信中。美白化粧品を中心としたスキンケア商品の解説メディア運営しています。 |
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デクスパンテノールWの効果や、肌への刺激は?
デクスパンテノールWが
- どのくらい効果が期待できるのか?
- 肌への刺激はあるのか?
などをわかりやすく表にしました。
※当サイト調べ基準 評価はS・A・B・C・Dの5段階
有効成分名 | デクスパンテノールW |
別名 | PCE-DP・m-ピクセノール |
シミ予防効果 | B (中程度) |
肌への刺激 | B (中程度) |
おすすめ度 | A |
開発メーカー | POLA |
デクスパンテノールWはシミ対策としての効果は中程度で、肌への刺激も強すぎず弱すぎずとバランスのとれた成分です。
これまでの美白有効成分とは違う新しいアプローチでシミをブロック。他の美白化粧品ではイマイチ効果を感じられなかった方に試してもらいたい成分ですね。
デクスパンテノールWの美白効果
約20種類ある美白有効成分は、主に以下の4つのうちいずれかの作用をする事でシミができるのをふせいでいます。
- 「メラニンを作れ!」という命令をブロック
- シミの赤ちゃんを育てる酵素をブロック
- メラニンが黒くなるのをブロック
- シミが肌に定着するのをブロック
デクスパンテノールWは④のシミが肌に定着するのをブロックすることでシミができるのをふせいでいます。
メラニンには頼らない
肌は紫外線の刺激を受けると肌を守ろうとしてメラニンを作り、それが肌に定着する事でシミとなってしまいます。それならメラニンに頼らなくても肌自体が強くなれば、メラニンは作られずシミができないのでは?
そんな発想から研究はスタートしました。
なぜメラニンに頼らないでいられるの?
表皮細胞に十分なエネルギーが蓄えられていると、細胞の防御力が高まります。
デクスパンテノールWは細胞にエネルギーを与える成分なので、塗布により細胞核は紫外線ダメージから守られることになり、結果的にメラニンを作る必要がなくなるというメカニズムです。
メラニンを分解して追い出す!
肌の表面にある細かいメラニンがひとつに固まると、「シミ」として目に見える形に。
デクスパンテノールWにはこの固まりを分解し、シミとして認識できない状態にする作用があります。
さらにターンオーバー(肌の生まれ変わり)促進効果で細かくなったメラニンを垢として剥がす作用も。メラニンの分解とメラニンの排出。
このふたつの作用でシミを肌に定着させないという他の美白有効成分にはできない独自の特徴をもっているのがデクスパンテノールWの人気の秘密です。
●デクスパンテノールW以外の美白有効成分はこちら↓
➔美白有効成分20種類をまとめて解説!
なぜ10年間も新規の承認がされなかったの?
美白有効成分は2009年に承認された【TXC】以来、約10年ものあいだ新規の成分が承認されない状況が続いていました。その理由は2008年に美白有効成分として認可された【ロドデノール】が大きく関係します。
ロドデノール配合の美白化粧品を使用した人に肌が白抜けしてしまう【白斑】という副作用が、複数の人に発症してしまいました。
この白斑問題は2013年に発覚。
メーカーは自主回収に追われ、厚労省もロドデノールの安全性に問題ありと判断し、美白有効成分としての認可を取り消すこととなってしまいます。
厚労省が安全性を認めて認可したにも関わらず大きな副作用が出てしまったため、今後同じ事が起きないよう美白有効成分の安全性に対する審査基準が厳しくなりました。
結果として新規の美白有効成分が長いあいだ承認されないという状況が続いていたのです。
化粧品業界では「もう新規での美白有効成分は出てこないだろうな…」
なんて話が常識となりつつあったところに、約10年の沈黙をやぶって2018年12月にポーラが開発した【デクスパンテノールW】が、ついに新規の美白有効成分として厚労省に認められたのです。
安全性、効果とも信頼のおける成分。それが【デクスパンテノールW】です。
※ロドデノールの解説はこちら↓
➔幻の美白成分「マグノリグナン」と「ロドデノール」について解説!
パンテノールとデクスパンテノールの違い
「パンテノール」と「デクスパンテノールW」の違いは、美白効果の有無です。
「パンテノール」という成分はビタミンB群のひとつで、様々な用途で使われてきました。
主な効果は
- 保湿
- ターンオーバーの促進
- 炎症を抑える
- 育毛
などがあります。
目薬、化粧水、育毛剤など多くの商品に使用されている万能成分です。
POLAは研究の結果、パンテノールには美白効果も期待できることを発見。さらに研究をすすめデクスパンテノールWの開発に成功しました。厚生労働省への審査も無事にパスし、10年ぶりの新規美白有効成分として登録され、話題になりました。
デクスパンテノールWはパンテノールをもとに開発されているので、保湿や育毛などの効果も期待できます。ただし過度な期待は禁物。
美白以外の効果は「ついでに効いたらいいなぁ」くらいのとらえ方で丁度よいでしょう。
おすすめの配合化粧品
デクスパンテノールW(m-ピクセノール)はポーラが開発した成分なので、現在はポーラとグループ会社のオルビスが販売する製品にのみ配合されています。
デクスパンテノールW配合 おすすめ美容液↓
オルビス アドバンスド ブライトニングセラム
出典:Amazon
デクスパンテノールW(m-ピクセノール)配合の化粧品は、どれも10,000円以上の高級なものばかり。そんな中オルビス アドバンスド ブライトニングセラムは、4,950円(税込)で購入可能な非常にコストパフォーマンスが高い美容液です。
公式サイトでの購入なら無料サンプルももらえるので、初回はまず公式サイトを利用するのがお得ですね。
ポーラ ホワイトショットLX
デクスパンテノールW配合の代表的な化粧水です。12,100円(税込)と高価格ですが容量が150mlと多いので、コスパはそれほど悪くはありません。
肌の刺激になりやすい成分も配合されているので、敏感肌の方は先に紹介したオルビスのアドバンスド ブライトニングセラムがおすすめです。
シミをふせぐには紫外線対策が重要。おすすめの日焼け止めを厳選しました
シミの主な原因は紫外線。この紫外線をふせがないと、デクスパンテノールWのような優秀な成分を塗ってもシミはできてしまいます。
紫外線はシミはもちろんシワ・くすみ・たるみの原因にもなる美容の大敵。
日焼け止めを塗ってしっかりとブロックしましょう。
日焼け止めを塗るのが大切なのはわかったけど、数が多くてどれを選べばいいのか…
大丈夫!日本化粧品検定1級の私がプロの目線で厳選しておきました♪
日焼け止めと美白化粧品を活用すれば、シミができる可能性は格段に低くなります。
お悩みやタイプをジャンル分けして紹介してますので、きっとあなたにぴったりの日焼け止めが見つかりますよ!
「デクスパンテノールW」解説 まとめ
約10年の沈黙をやぶったデクスパンテノールWは、独自の美白効果をもった素晴らしい成分。お値段は高めになりますがそれだけの価値は十分にあると思います。
非常に人気で評判の良い成分なので、気になった方は一度試してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございます♪
また次の記事でお会いしましょう☆
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2024年8月17日更新